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中日・柳裕也投手 3年目に懸ける/来季の雪辱を誓う

 

即戦力の評価を裏切ってしまった。来季こそは中心となる



先発ローテーションの一角として投手陣を支えるはずだった。しかし柳裕也は、2年目も不完全燃焼に終わった。「悔しいというよりは情けないほうが強い」。唇を噛みしめるしかなかった。

初めて開幕を一軍で迎えた今季は、本拠地開幕戦だった4月3日の巨人戦(ナゴヤドーム)で先発を託された。同10日のヤクルト戦(同)にはプロ初完投初完封勝利。上々の滑り出しだったが、結果を残せず、6月上旬に出場選手登録を抹消された。

アクシデントも追い打ちを掛けた。8月14日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)。先発で3イニングを投げて同19日の巨人戦(東京ドーム)で一軍での復帰登板を予定していた。「体がおかしいと。軽度だったので無理してでも一軍で投げたいと思ったけど、チームにも自分にもいい選択肢にはならないと思った」。1年目の昨季と同じ広背筋を再び痛め、シーズンの多くを二軍で過ごすことになった。終わってみれば10試合で2勝5敗、防御率5.23と、納得いく成績を残せなかった。

ケガをしない体を手に入れるため、オフにはウエートや体幹トレーニングなどに取り組み、体をバランスよく鍛える。「体を大きくするのではなく、強くする意識で」。技術面では秋季キャンプで阿波野秀幸投手コーチから提案された「2段モーション」も手応えをつかんでいる。課題に挙げていた直球にも「強さが出たと思います」と充実した表情を浮かべた。「絶対、活躍するという思いが強い」。3年目こそ、期待に応えてみせる。


写真=BBM
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