攻める気持ちで来季も戦うことを誓う辻監督
優勝を果たした今季から、2019年はエース・
菊池雄星、主将・
浅村栄斗、チームの頭脳・
炭谷銀仁朗という主軸3人が抜ける。
辻発彦監督は「ライオンズから旅立っていく」と、それぞれを快く送り出したが、痛恨の極みであることは言うまでもない。さらに追い討ちをかけるように、先発ローテーションの一角だったウルフの退団も発表された。
菊池、炭谷のバッテリーで挙げた14勝、打点王・浅村の127打点をどのように穴埋めしていくのか。「大きなピンチ」と危機感を抱きながらも、一方で指揮官は断言する。
「ピンチはチャンス!」
これまで出場機会に恵まれなかった選手や若手には「大きなチャンスが回ってくる。今やらなければ、いつやるの?」と発破をかければ、今季一軍で活躍した主力たちにも「それぞれが少しでも成長すれば抜けた選手の穴は埋められるはず」とさらなる成長に期待を寄せ、現有戦力全員に奮起を促した。
現時点では、新エースに今季最多勝に輝いた
多和田真三郎、正捕手に
森友哉、浅村が務めていた二塁手には
外崎修汰の名が最有力候補に挙がるが、追い抜く選手が登場するか。新人も含め、来季の非常に楽しみなところでもある。
「絶対に、また誰かが出てきます。どうにかなります。どうにかします!」と辻監督。リーグ制覇を果たし、追われる立場として迎える来季、厳しい戦いになることは覚悟の上だ。だが、「われわれは上を見ていくしかない。受けるのではなく、攻める。攻める気持ちを持って来年も戦い続けます」。2連覇へ向け、前進あるのみだ。
写真=BBM