週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

阪神・矢野燿大監督 ファンを喜ばせる勝ちを求める/指揮官が見据える2019

 

ファンを喜ばせるために就任1年目から優勝を狙っていく矢野監督


 波乱のオフになった阪神で、新指揮官の座に就いたのが矢野耀大監督だった。17年ぶりの最下位。明確に否定したのは、金本野球からの脱皮についてだ。
「脱金本みたいなことを言われるけど、そうではない。『脱』ではなく、『続』だと思っている」

 前監督がたどってきたことを継承していくことを強調した。「若い選手に対し、いろいろやってきたことを形にしていくことが、オレに与えられた部分」と1年目の青写真を描く。

 矢野監督は2003、05年にリーグ優勝を果たした際の女房役。先発の井川、伊良部に、リリーフの安藤、ウィリアムスら、強力投手陣をマスク越しにコントロールしてきた。

 チームの要で、キャッチャーという役割にあった矢野監督だから、守りを固めながら戦っていくものと思われた。しかし、意外にも、本人が目指す野球のスタイルは「超攻撃型」だというのだ。

 特に、星野監督が率いて、シーズン42試合の逆転勝ちを収めた03年を理想とする。「あの流れができたときのあの盛り上がり、雰囲気をファンは求めている」と攻めに徹する。

 秋季キャンプは、打で中谷、高山、大山、投では才木、望月、浜地らの成長に手応えを感じた。就任1年目から3連覇の広島、大型補強をした巨人を追い越すつもりでいる。

 矢野監督は3年契約とされているが「来年から優勝を狙いにいく。ファンを喜ばせるのに3位でいいことはない」とシーズン初年度から勝負に出る。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング