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ソフトバンク・高田知季 いつも笑顔の愛妻へ、レギュラー取り誓う/増えた家族のためにも

 

昨年末には結婚式も挙げた高田


 リーグ2位から日本一まで駆け上がる道中は山あり谷ありだった。内野のバイプレーヤー、高田知季も、それを嫌でも感じさせられた一人だった。日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ、先勝して迎えた第2戦。まだ負傷離脱中だった今宮に代わって遊撃スタメン。3回、先頭・大田のゴロを処理したが焦って一塁へ悪送球、この失策が失点につながった。

 ベンチでうなだれた。「何とか取り返さないと」。5回にライナーを横っ跳び、7回に後方へのフライに飛びついて好捕すると、その裏二死三塁、マルティネスから一時同点の左前適時打を放った。ただ、結局は敗れた。内野の要として、エラーを悔やんでも悔やみ切れなかった。

 それでも「気持ちを切り替えて、また頑張れた」。自宅に帰れば、愛する人が、試合の結果にかかわらず、いつも笑顔で迎えてくれた。知人の紹介で出会い、2年の交際を経て、2018年10月に婚姻届を提出。「思いやりがあって本当に優しい。自分のことより僕のことを一番に考えてくれる」。料理好きが高じて栄養士の資格も持つ夫人への感謝は尽きない。

 6年目の18年はキャリア2番目の74試合に出場。特に後半戦、遊撃のバックアッパー1番手として内野に平穏をもたらした。ただ、これでよしとは思っていない。「レギュラーを取って、勝利に貢献したい。守るべき存在もできた。しっかり支えていけるように」。落ちつくのは家庭だけにしておくつもりだ。

写真=湯浅芳昭
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