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ソフトバンク・加治屋蓮 初タイトルへ、準備は粛々と/2019年に挑む若武者

 

実質“2年目”の加治屋。ジンクスを跳ね返す活躍を誓う


 幕を開けた2019年、加治屋蓮にとって真価を問われるシーズンとなる。5年目だった昨季は主に勝ちパターンの8回を任され、リーグ最多で球団タイ記録となる72試合に登板。リーグ3位の35ホールドポイントをマークした。ドラフト1位で入団した14年からの4年間で、一軍登板はわずか4試合。昨季はまさに大ブレークの年となっただけに“実質2年目”となる今季は重要なシーズンとなるが、「最優秀中継ぎのタイトルを獲りたい」と鼻息荒く初タイトル獲得に照準を合わせる。

“2年目のジンクス”打破へ向けて、準備は進めている。150キロを超す直球と鋭いフォークが武器。セットアッパーとして狙って三振を奪える投球に自信を持つ一方で、課題も感じている。昨季は対右打者の対戦被打率が.233だったが、対左打者の被打率は跳ね上がり.321。苦しめられた左打者対策として、今季は縦の変化だけでなく横滑りの変化球を求めている。「左に結構打たれているので、内側に食い込むボールがあればツーシーム系やフォークも有効になる」。昨季は全投球中わずか1.6パーセントしか投じなかったスライダーに磨きをかけ、新たな武器にする構えだ。

 初タイトルを目指すが、しっかりと地に足をつけて進む。昨季はサファテ岩嵜翔らが故障離脱したこともあり、フル回転した。「チームにいい投手がたくさんいる。まずはそこで負けないように練習しないといけない」。慢心なく“2年目”のさらなる飛躍を狙う。

写真=湯浅芳昭
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