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西武・伊藤翔 「投げる体力」をつけ先発陣の一角へ!/2019年に挑む若武者

 

2年目の今季、先発ローテ入りを誓う伊藤


 高3時、2016年秋のドラフトで指名されず、涙をのんだ伊藤翔。「1年でも早くプロでやりたい」と翌年からドラフト指名権利のある独立リーグ行きを選択し、1年で夢を叶えた。同級生の多くは高卒2年目のシーズンだけに、育成段階と見られていたが異色入団の19歳の即戦力への思いは強かった。「開幕一軍」を宣言し、新人合同自主トレから猛アピール。A班に帯同した春季キャンプ、オープン戦では独立リーグで培った実戦経験が評価され、同期で唯一、開幕一軍入りを果たした。

 4、5月こそ「(自分の)レベルの低さを感じていた」と振り返る。だがその後、約3カ月間、二軍で精度を磨くことに専念し、8月14日に一軍復帰。チームが優勝への足場固めに入りたい大事な時期に、しっかりとした戦力へと成長して戻ってきた姿に、首脳陣も喜んだ。徐々に重要な場面での起用も増えると、10月4日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、一軍での初先発、先発初勝利も記録した。

 16試合で1先発、3勝0敗、防御率2.73で終えた1年目のシーズンを本人は「79点」と採点する。

「僕が想像していた1年目と現実の1年目は、(いい意味で)違ったので合格点数をあげてもいいかな」

 エースの菊池雄星、ウルフが抜け、新たな先発投手の台頭が不可欠だが、その候補の1人として首脳陣からの期待も大きい。自主トレで、自ら先発時の一番の課題とする、「投げる体力」を鍛え上げ、「優勝に貢献できるピッチングをして、最後、胴上げの輪の中にいたい」。2年目のさらなる飛躍を目指す。

写真=BBM
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