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ヤクルト・中尾輝投手 勝ちパターンで投げるために/2019年に挑む若武者

 

さらなる登板増へ体力強化を続けている


 さらなる成長で、信頼を勝ち取る。2018年にブレークを果たした中尾輝は今季3年目。名古屋経大からドラフト4位で入団した2017年は、一軍登板がわずか2試合と結果を残せず、昨季はまさに飛躍の年になった。

「前半戦は何も考えずに恐いものなしの感じがあって。投げたいボールを投げられました」

 貴重な左の中継ぎとして、チームに貢献した。昨年4月にプロ初勝利を挙げるなど。54試合に登板して7勝3敗、防御率3.50。シーズン前半には勝ちパターンでの登板も任され、「いいところに投げ込めれば、ストレートでも通用すると思った」と、確かな手応えもつかんでいる。

 だが、課題も見つかった。後半戦に入ると徐々に打ち込まれ始め、「データを取られたりして、そう簡単に抑えられないなと感じました」とプロの厳しさを痛感。さらに、1年間投げ通す体力がないことも実感した。事実上の2年目となる今シーズンに向けて「全体的な体作りですね。基礎体力のアップが目標。脂肪を落として、筋肉を増やせればいいと思います」と走り込みを増やすなど、オフは体力強化に取り組んでいる。

 年が明けて、約3年間交際してきた一般女性と結婚。生涯の伴侶も得た。今季の目標には「まず1年間ずっと一軍にいることを目標にしたい。できるだけ多く、勝ちパターンで投げられるように」と「60試合登板」、「20ホールド」を掲げた。勝負のシーズンが始まろうとしている。

写真=BBM
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