松山竜平は、１億円プレーヤーとしてプロ12年目を迎える。昨年12月18日、３５００万円アップの推定年俸１億円プラス出来高で契約更改。「６５０万円からスタートしたんで、やっとここまで来たのかという感じ。11年かかった。素直にうれしいです」と喜びを語った。

　充実のシーズンだった。初めて規定打席に到達し、124試合で打率.302、12本塁打、74打点。主に鈴木の後を打つ五番打者として活躍し、四番としても起用された。９月23日のＤｅＮＡ戦では９回に代打で起用され、三嶋からサヨナラ打を放つなど、ここぞの勝負強さも見せつけた。

　今季は打点にこだわる。「一番欲しいタイトルは打点王ですね。難しいですけど、強い気持ちで目指していきたい」。かつて自主トレをともに行い、尊敬している嶋重宣（現西武コーチ）の最多打点は2004年の84。「そこを超えて、その先を求めている。しっかりと五番でドシッと座れば、90〜100打点は取らないといけない」と理想は高い。

　背番号は「44」から「55」に変更される。プロ入り前から憧れていた元巨人の松井秀喜氏、前述の嶋重宣氏もつけていた特別な番号。人間性にほれ込んでいたエルドレッドが、今オフ退団するまで背負った番号でもあり、身が引き締まる。

　守備位置は「外野でもファーストでも」とこだわらない。クリーンアップとして全試合出場し、打点王を奪い取る。

写真＝BBM