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中日・山井大介 今度は自分がお手本に/最年長の意地

 

自分が先輩にそうしてもらったように、今度は山井が若手の相談役になる


 今季からチーム最年長になった山井大介は、若手投手陣をプレーで引っ張り、かつ手助けもする考えだ。最年長になった意気込みを問われると、「まずは僕がやらないと」と口元を引き締め、その上で「聞かれたら答えられるように、周りを見ていきたい。(聞きに)来てくれるのは、やっぱりかわいいし、自分も先輩にそうやってもらった」と続けた。

 自らの若かりし時代を思い浮かべると、悩んだときに、先輩たちが救いの手を差し伸べてくれた。最年長という立場になったからこそ、今度は山井が目配りするようにする。「自分からそんなに言うことはないが、悩んだりしていたら言ってあげたい」と相談役を買って出る。

 まずは自身が結果を出してこそだ。オフに突入した昨年11月中から、ナゴヤ球場で投球練習を行っていた。12月は肩を休め、徹底的に走り込んだ。これまでの経験から培ってきたルーティンを、黙々と実践している。

 鳥取のトレーニング施設でともに練習するなど、公私ともに仲の良かった岩瀬仁紀が昨季限りでユニフォームを脱ぎ、「岩瀬ロスです」と寂しがるが、チームを引っ張るという自覚はより強くなった。

 チームは与田剛新監督を迎えた。横一線の競争が始まるが、百戦錬磨の男は冷静だ。「やることは一緒。2月1日にしっかりブルペンで投げられるようにしたい。17年間やってきたことだから」。キレのある真っすぐは、衰えなどとは無縁。ベテランの力は、今季もチームに欠かせないだろう。

写真=BBM
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