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ソフトバンク・東浜巨 皆が待ち望む“エース”となるために/いざ、開幕投手へ!

 

昨季、開幕投手を逃した東浜はリベンジを誓う


 1月5日にスタートした地元・沖縄県うるま市内での自主トレで、東浜巨が自身初の開幕投手に名乗りを挙げた。2017年には16勝で最多勝に輝いたが、昨季は右肩の故障に苦しんだこともあり、わずか7勝。今季の巻き返しに燃える右腕は「開幕投手を任される投手になりたい。ずっとやりたいと思っていたけど、今年はその思いが例年以上に強い」と、はっきりとした口調で自身初となる大役に狙いを定めた。

 開幕を務めることが、ここ数年チームに不在の『絶対的エース』の第一步だと信じている。昨季は自身だけでなく、開幕投手を務めた千賀滉大も故障離脱を強いられたこともあり、球団として62年ぶりに規定投球回に到達した投手がゼロ。今オフにはベテラン和田毅が「東浜と千賀が柱にならないと。投げるときは“中継ぎは休む”ぐらいな雰囲気になってもらいたい」と、あえて厳しい口調で、チームのために2人が『真のエース』へと成長することを促した。

 その思いは、工藤公康監督も同じだ。「開幕を投げるというのは1年間(先発ローテを)守るということ。パっと頭に浮かぶのはこの2人。1年間守って勝ち続けるのがエース。彼らがそうなってくれれば助かる」。現状、今季の開幕投手候補は東浜、千賀の2人としており、「キャンプ中には決めます」と話す。東浜は「自分が先頭に立ってやりたい」と、シーズン180投球回と2ケタ完投を今季の最低ノルマに掲げる。自身初の大役から、好スタートを切ってみせる。

写真=湯浅芳昭
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