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オリックス・山岡泰輔 真のエースになるために/いざ、開幕投手へ!

 

副主将にも就任した今季。エースとなるために、開幕戦のマウンドを目指して腕を振る


 自身初の大役をモノにする。オフに西勇輝と金子弌大が他球団へ移籍。チームの開幕投手経験者は2015年のディクソンしかいない。

 若手中心のチームの中で、3年目の山岡泰輔は実績十分。ルーキーイヤーから2年連続で規定投球回をクリアし、1年目に8勝(11敗)、2年目に7勝(12敗)を挙げた。昨年も直前まで西と開幕投手の座を争い、今年は最有力候補として「チャンスがあるので取りたい。1年目から変わらず責任感を持っているので気負いはない」と自信をのぞかせる。

 チームは開幕戦7年連続黒星。いずれも2点差以内の惜敗だ。勝利から遠ざかる7年のうち、沢村賞投手の金子が4度先発。そんなデータにも23歳の右腕は「143試合のうちの1試合。たまたまでしょ」と意に介さない。

 昨季は被本塁打が1年目の8本からリーグワーストの21本に増えた。先発で成績を残せず、救援転向も経験。「昨年はボールが20センチくらい高かったので、低めを意識していく。リリーフの準備が分かって良い経験ができた」とすべてをプラスに変える。

 過去2年は自身負け越し。真のエースになるために、今季は貯金をつくることが目標だ。「エースかどうかは周りの人が決めることですが、勝っていかないといけない」と意欲を見せる。開幕戦は敵地での日本ハム戦。昨年は3勝1敗、防御率1.05と相性は抜群だ。まずは開幕投手を勝ち取り、チームを2010年以来の開幕戦勝利に導く。

写真=BBM
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