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西武・秋山翔吾 「C」マークによって見せる背番号55の進化/リーダーの決意

 

キャンプでもその姿勢でチームを引っ張る秋山


『CATCH the GLORY 新時代、熱狂しろ!』のチームスローガンを掲げた西武。“新時代”の幕開けに新しく主将を託されたのが秋山翔吾だ。

 任命した辻発彦監督は「就任したときから頭にあった」と明かし、「アキはキャプテンマークがあってもなくても、間違いなくチームのことも自分のことも考えてやる人間。何も心配してない。普通どおりやってくれというだけ」と全幅の信頼を寄せる。

 ただ、「そのままで」とは言うが、実は指揮官は密かに楽しみにしていることがあるという。「“C”マークを秋山が自分の中でどう感じるのか」。役職がなくても率先してリーダー的存在として後輩たちを牽引してきた選手だからこそ、いざ、肩書きがついたときにどのような変化を見せるのかを見てみたいのだという。

 一方、秋山も「これで成績が落ちても『主将をやっているから仕方ない』と周囲に思ってもらえるなら楽ですが、絶対にそうではないし、何より自分が納得できない」という。

 さらに「前に立つ機会も増えるので、よりしっかりとした姿勢や数字を示さないと若い選手に話すときにも説得力が生まれない。特にチームでも個人でも、苦しくなったときに何ができるか。秋、1年を振り返ったときに、『大役を任されたけど、この結果を成し遂げられた』という思いになれれば成長にもつながると思います」とモチベーションを高める。

 キャプテンを全うすることは、“秋山翔吾”の進化を意味する。選手としてのより高みを目指し、チームを日本一へと牽引するだけだ。

写真=BBM
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