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楽天・銀次内野手 人生初の大役/リーダーの決意

 

先頭に立つ覚悟はできている



 久米島キャンプで誰より闘志に満ちあふれ、かつ気合を全面に出していたのは銀次だろう。今季は野球人生で初めて主将に就任。人一倍、声を出したキャンプ初日を終えると「お手本になるように、チームを強くする努力をしたい」と意気込みを語った。

 打診したのは、コーチ時代から信頼する平石洋介監督。身の引き締まる思いで、大役を引き受けた。「信頼している平石監督に言われたので、うれしかった。やってやるぞというのは一番強く思っています」と表情をグッと引き締めた。

 思いは「目に見える形」で、指揮官にも伝わっている。打撃でも守備練習でも存在感が際立つ。キャンプ初日を見守った平石監督は「全員がよく練習をして、仕上げて入ってきてくれたけど、中でも銀次と八百板の動きは目立っていた。今、開幕を迎えても大丈夫なくらいだ」と目を細めた。

 1月、新キャプテンは指揮官から「何かあったら、気軽に言ってこいよ」と、言葉をかけられた。だが、簡単には甘えるつもりはない。理想とする主将像があるからだ。「監督に負担をかけない主将というのが、強くなるチームなのかなと思っています。監督やコーチが言わなくてもできる。そういうチームが強い」。

 監督に負担をかけない主将――。言うのは簡単だが、実現するのは容易ではない。だが、銀次は信念を持ってチームを引っ張る。難しいミッションを乗り越えた先に、2013年以来のリーグ制覇、そして日本一が待っていると信じて。

写真=BBM
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