週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

西武・愛斗 “1球で仕留める”打撃でレギュラー奪取へ/レベルアップ宣言

 

今年こそ、ブレークを果たす意気込みの愛斗


 自らにプレッシャーをかけて今季に挑む。

「『浅村(浅村栄斗、現・楽天)さんが抜けたところを、(打撃成績で)そのまま埋められるのは自分しかいない!』ぐらいの強い気持ちがないと、レギュラー争いには勝てない」

 後輩2人を率い、責任感を背負う中で行った自主トレで徹底的に振り込み、「出来上がっている状態」で2年連続のA班キャンプに臨んだ愛斗の姿に、一軍首脳陣も喜びの声を隠さない。辻発彦監督は、「よく振り込んできたことが一目見ただけで分かる。今年こそ何としても結果を出さなければ、という意識も伝わってくるし、非常に楽しみ」と目尻を下げていた。

 今年で4年目のシーズンを迎える。2年目の2017年に一軍デビューし、これまで11試合に出場したが、プロ初安打は生まれていない。特に昨年は、8月14日に一軍登録され、16日に巡ってきた先発起用のチャンスを生かせず、わずか3日で登録を抹消された。その屈辱は決して忘れることはできない。

 一軍に1日でも長く残るためには、「最初のチャンスをモノにする」ことがいかに大事かを、この3年間で痛感した。だからこそ、チャンスを得たら、「1球で仕留めるバッティング」を最大のテーマとした上で、レギュラー奪取のためには、さらに打席の内容にもこだわっていく考えだ。

「立場的に、“まず(プロ)1本”が絶対大事ですが、たまたま安打になったという結果は望んでいません。もう4年目。しっかりと自分が考えたとおりの安打を打つことを積み重ねていきたい」

 千載一遇の大チャンス。絶対にブレークを果たして見せる。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング