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巨人・山口俊投手 新球習得で菅野智之とともに先発ローテーションの柱に/レベルアップ宣言

 

背番号を11に変更し、200投球回を1つのターゲットに調整を進める巨人山口俊


 緩急が加われば、力強い直球が威力を増す。山口俊は春季キャンプで新球・チェンジアップを持ち球に加えることに挑戦中。昨季は復活を遂げたといえるが、進化を止めるつもりはない。

「変化球のイメージも、去年に比べて曲がりも変化をつけていかないとな、と思っています。このボールを使えれば投球の幅が広がるかなと。(理想は)落ちながら右打者の内角のほうに食い込んでいくボールです」

 これまでは直球、スライダー、フォーク、カーブで投球を組み立てていたが、さらに力強い直球との緩急を生かすため、習得に励んでいる。

 昨季は7月28日にノーヒットノーランを達成するなど復活を印象づけた。シーズン終盤はカミネロマシソンの代わりにクローザーを務め、9勝9敗1セーブ、防御率3.68。数字以上の貢献度で、DeNAからFA移籍して2年目で真価を示した。

 今季は背番号をDeNAでも着けていた11番に変更。菅野智之に次ぐ先発ローテーションの柱として期待がかけられている。オフの自主トレでは、昨季は夏場で疲れがたまり、次試合への回復に時間がかかった反省もあり、短中距離のダッシュなどを中心に走り込んで鍛えた。目標は「200投球回」。キャンプでは2月2日に200球、4日に182球を投げるなどブルペンでの投球練習を中心に調整した。チームの大きな期待に応える準備は整っている。

写真=BBM
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