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DeNA・阪口皓亮 すべては一軍で勝つために/レベルアップ宣言

 

粗削りな部分もあるが、140キロ後半の威力ある真っすぐを投げ込む本格派右腕


 自覚は十分に備わっている。高卒2年目で一軍キャンプに抜てきされた阪口皓亮が、虎視眈々と開幕ローテーションの座を狙っている。雨天中止となったが、チーム初の対外試合として2月14日のロッテ戦(宜野湾)では、濱口遥大を差し置いて先発が予定されていた。19歳の右腕は「期待していただいているのかなととらえてはいます。次の登板でしっかり結果を出せればいい」と前を見据えた。

 北海道・北海高出身。186センチから投げ下ろす速球の威力は一軍キャンプメンバーの中でもトップクラスだ。ルーキーイヤーは一軍登板こそなかったが、イースタン・リーグで18試合に登板。10月にはWBSC U-23ワールドカップの日本代表としても活躍し、指揮を執った稲葉篤紀監督からも高評価を得た。

 今季一軍での活躍にこだわるには理由がある。1学年上に当たる京山が昨年開幕ローテーション枠をつかみ、デビュー3連勝を飾るなど6勝とブレークした。身近に指標ができたことで、自身に時期尚早との思いはない。「去年ファームで、京山(京山将弥)さんの1年目に到達した規定投球回を目指していた。今でも目標は京山さん。そこを超えたいという思いでやっている」。

 昨秋からは新たにワンシームの習得に取り組むなど、一軍で勝つための準備を進めている。「この世界、上で投げてこそ意味があると思っている。自分では今年から一軍キャンプに行きたいと思っていた」。将来のエース候補と目される大器は頼もしいばかりだ。

写真=大賀章好
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