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ソフトバンク・牧原大成 「一番・二塁」をMyポジションに/レギュラー争いダークホース

 

牧原は、上林らと一番打者争いも繰り広げる


 ダークホースなんて呼ばせない。9年目の牧原大成は二塁のレギュラー最右翼としてアピールを続ける。「開幕戦に『一番・二塁』で、スタメンで出ることは一番の目標。負けたくない」。酸いも甘いも味わった昨季。右足首のケガも癒え、今季対外試合初戦となった2月26日に行われた『球春みやざきベースボールゲームズ』楽天戦(宮崎アイビー)に「一番・二塁」で出場した。

 昨季は7月上旬に初昇格を果たすと、飛ぶ鳥を落とす勢いで打ちまくった。規定打席未満ながらも打率.317。しかし、佳境に入った9月末に右足首を負傷し、戦線に戻ることはなかった。「また一からの勝負。開幕一軍に入り1年間試合に出続ける」とレギュラーだとは思っていない。

 それでも自己最多の59試合に出場し、足場を固めた。二塁争いの構図にも大きな変化もあった。長年、チームの二塁を支えた本多雄一(現・内野守備走塁コーチ)が引退。FAで浅村栄斗の争奪戦に加わったが敗れた。明石健志も腰の手術を受け、大幅に出遅れるとあって、最大のライバルは左キラーの川島慶三となりそうだ。

 開幕戦のスタメンという最大の目標には追い風も吹いた。西武多和田真三郎が開幕投手を務めると公表。牧原はその多和田を昨季、6打数5安打の打率.833と打ちまくっている。「いいイメージをしっかり頭に焼き付けていきたい。(打撃の)感覚も戻ってきている。ここから、しっかりアピールしていきたい」。打って、走って、守って、レギュラーを手に入れる。

写真=湯浅芳昭
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