一時は左ヒジの張りでオープン戦を欠場していたが、すでに復帰。問題なさそうだ
慢心することなく突き進んでいる。2年目のジンクス──。
ソトに限って言えば、そんな心配は無用だろう。「優勝するために頑張りたい」と決意表明した2019年シーズン。文句なしのスタートを切った。
オープン戦初戦となった2月23日の
中日戦(北谷)。3回二死で左腕・
笠原祥太郎の直球を左中間場外まで飛ばした。いきなりの一発にも「結果は気にしていない」と喜びは控えめ。「(笠原は)開幕カードで対戦するチームの投手だから。タイミングやどういう感じなのかを見られたのはよかった」と冷静に言葉を並べた。オープン戦はここまで9試合(3月15日現在)で24打数10安打、打率.417と好調。開幕へ視界良好だ。
昨年は外国人枠を争う立場に奮起し、宜野湾キャンプの野手MVPに選出された。開幕一軍を果たした直後に右ふくらはぎを負傷。デビューは5月までズレ込んだ。元々が真面目で研究熱心。腐らず技量を磨き、持ち前の長打力は一気に開花した。41本塁打でタイトル獲得。特に34発と量産した7月以降の集中力はすさまじかった。
ロペス、
筒香嘉智、
宮崎敏郎と形成する中軸は12球団でも屈指。右翼や一塁に加え、今季から
ラミレス監督が本格的に構想する二塁起用にも「向こう(プエルトリコ)でも練習してきた。どこを守っても大丈夫」と意欲十分だ。「ホームラン王は取りたいけど、まず30本を目標にしたい」。1月にはマリアム夫人と結婚したことを公表し、公私ともに順風満帆。とてつもない数字を残してくれそうだ。
写真=早浪章弘