開幕へ向け準備はできているというマルテ
開幕が近づくにつれて、新外国人内野手
ジェフリー・マルテへの期待は膨らむばかりだ。「マルちゃん」と呼ばれて、チームにも溶け込んでいる。
「まずはシーズンを通してプレーをすることが大事だと思っている。自分がやってきたことを全力でやっていくつもりだ」
沖縄キャンプではスロースタートだったが、徐々に本領を発揮した。2月11日の初の紅白戦で、いきなり本塁打を放ち、大砲ぶりを証明した。
昨季、エンゼルスでは大谷とともにプレーした。メジャー通算30本塁打の実績を引っさげてキャンプイン前に来日し、順調にメニューをこなしてきた。
ファンがマルテに期待しているのは長打力だ。昨シーズンのチーム85本塁打はリーグワースト。175本塁打の
広島に大きく引き離された。
1年前は
ロサリオが春季キャンプで同じように鮮烈デビューをしたが、シーズンに入ると大砲の触れ込みとは裏腹に結果は悲惨だった。
チームとしては、マルテが「四番」に座るのが理想的だ。メジャーでは一、三塁に、左翼守備にも就いたが、開幕に向けてポジショニングも試される。
矢野監督は「もちろんこちらもマルテが打ってくれることを期待しているし、そうあってほしい」と、ここから調子を上げてくることを見据える。
チームにとって外国人の成否は命運を握る。マルテ自身が「準備ができている」というようにベールを脱ぐ日が待ち遠しい。
写真=BBM