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巨人・吉川尚輝内野手 昨季の悔しさを晴らすシーズンに/待ち遠しかった開幕

 

一番・二塁で開幕戦に臨む巨人吉川尚輝


 グラウンドに立ち続ける。吉川尚輝が最も胸に刻む目標だ。岡本和真と並ぶ新世代ジャイアンツの象徴とされる2016年のドラ1内野手は、悔しさを胸にペナントレース開幕を待っている。

「昨年はケガをしてシーズンの後半、チームに貢献できなかった。1年間一軍にいることが一番大事。試合に出るために、ケガをしないことが目標です」

 2年目の昨季、開幕スタメンに初抜擢され、正二塁手となった。7月中旬に坂本勇人が故障離脱後は遊撃手も務めたが、8月1日のDeNA戦(横浜)で18試合連続安打を記録する内野安打を放った際、一塁へヘッドスライディングをして左手を骨折。残りのシーズンを棒に振った。

 地道なリハビリを終え、今季は春季キャンプから安打と盗塁を量産。3月10日の侍ジャパンとメキシコ代表との強化試合(京セラドーム)では一番打者として2安打&二盗をマーク。遊撃守備でも好プレーが光り、稲葉篤紀代表監督から「二塁も遊撃も守れる素晴らしい選手」と能力の高さを認められた。

 同17日の巨人対マリナーズ戦(東京ドーム)では「一番・二塁」で出場し、痛烈な二塁打を放った。原辰徳監督は「一番・二塁、吉川として一年間戦っていってもらいたい」と今季の一番での起用を明言している。

「レギュラーになれたとは思っていない。打撃でも守備でも走塁でも、チームに貢献したい」と吉川尚。昨季の途中リタイヤの悔しさを晴らす舞台が、いよいよ近づいている。 

写真=大泉謙也
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