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西武・中田祥多 二軍で多くの投手とバッテリーを組んできた意地/生え抜きの意地

 

今季がプロ12年目となる捕手の中田


 今季は炭谷銀仁朗という絶対的な存在が抜けた。一軍捕手の1枠が空いた千載一遇の好機を絶対に逃してはならない。プロ12年目を迎えた中田祥多。ほかの捕手と違う最大の武器は、二軍生活が長いとはいえ、11年間で築き上げてきた多くの投手との信頼関係だ。

 常々「マウンド上の投手は孤独。特に打たれたときはそれを強く感じてしまうものなので、自分だけは絶対に投手を孤立させないように寄り添ってあげたい」と話し、打ち込まれたときには「打たれてゴメンな」と責任のすべてを引き受け、投手の心痛を救ってきた。

 一方で、たとえ先輩でも集中力のない投球に対しては、「小学生が投げているのかと思いました」と厳しく叱咤し、受けた球の印象や感じたことをはっきりと伝達。そのアドバイスをヒントに投球が改善された投手は多い。

 若手投手が一軍に増えてきただけに、「『一番自分を知っているのは中田さん。一緒に組みたい』と思ってくれたら一番うれしいし、それをファームで培ってきたつもり」とそこだけは譲れない。また、新加入の内海哲也もキャンプ中にバッテリーを組み「さすがベテラン。祥多には僕の球を良い感じに料理してもらいました」と好印象を口にする。

 課題の打撃も、昨秋から取り組むノーステップ打法に手応えを感じているのもプラス材料だ。「彼にはずっと期待している」と二軍コーチ時代からの恩師・秋元宏作バッテリーコーチ。恩返しのためにも、すべてを出してアピールし、実力で一軍定着を勝ち取ってみせる。

写真=BBM

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