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ヤクルト・中村悠平捕手 貫き続けるチーム愛/生え抜きの意地

 

まず目指すのは正捕手の座



覚悟を決めて2019年シーズンに臨む。11年目を迎えた中村悠平は、今年もリーダーとしてチームを支える。

ヤクルトでリーグ優勝、日本一を目指したい。バッテリーの力を上げていけば、カープのようなチームになると思う。なので、カギを握っているのは自分だと思いますし、それだけ自分にプレッシャーをかけたい」

 ヤクルト一筋で、チームを引っ張ってきた。昨季は123試合に出場し、打率.211、5本塁打、26打点。リーグ優勝を果たした15年から4年連続で100試合以上に出場しており、今季も正捕手の筆頭候補だ。

 昨年12月に行われた契約更改交渉では、増額と3年契約を提示されたが、保留した。球団の評価に感謝したものの、今季中に国内フリーエージェント(FA)権を獲得する可能性が高く、「単年で勝負したい気持ちもある」と自身の成長のためには甘えを取り除こうと、揺れる胸中を明かしていた。

 それでも熟考を重ね、今年1月に3600万円増の年俸9000万円で3年契約を結んだ。責任感が強く、選手会長として昨季は2位躍進の先頭に立っていた中村。だからこそ、チームへの思いを貫き「もう一度、がむしゃらに死にもの狂いで正捕手を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

 チームには26歳の西田や、2年目の松本ら若手捕手もいるが、日本代表も経験している中村の存在は必要不可欠。4年ぶりのV奪回へ、扇の要に座り続ける。
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