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中日・谷元圭介 復活への道筋/待ち遠しかった開幕

 

今季こそチームの力になってみせると誓う谷元


 「このままじゃあ、来年野球ができなくなる」。シーズンオフに悲壮感を漂わせていた谷元圭介。2017年7月に日本ハムから電撃移籍。三重県出身ということもあり、準地元のチームでさらなる飛躍を期待されたが、「ドラゴンズに来てから、自分は何もしていない」と言うように、結果を残せないでいた。

 中日では、移籍した17年は18試合に登板し1敗、防御率は6.00。昨年はわずか8試合の登板。2勝を挙げたものの、防御率14.90という数字が物語るように、惨たんたる内容だった。このままでは終われない。自身を追い込んだ。秋季練習、秋季キャンプと免除されていたが、志願して参加した。また、古武術の要素をピッチングに取り入れるなどもした。

 春季キャンプは二軍スタート。期待されていないのかと頭をよぎったとき、1本の電話がかかってきた。阿波野秀幸投手コーチからで、「勘違いされたら困る。じっくり調整してもらうため」と言われたという。谷元も「人目を気にせずできる。野球漬けの日々にできるキャンプ」と前向きにとらえるようになった。

 入念に自分の投球を磨き続けた。そして3月12日の阪神戦(ナゴヤドーム)から一軍合流。輝かしい結果を残した日本ハム時代を上回るような真っすぐで結果を残している。「去年のことは忘れるようにしている。切り替えてやりたい」。そう話す表情には自信が満ち振れている。

写真=BBM
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