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広島・上本崇司 控え選手ながらチームの中心に/わがチームのムードメーカー

 



 広島のムードメーカーといえば、上本崇司である。控え野手ながら、常にチームの中心にいる。そこにいるだけで、周囲を明るくする貴重なキャラクターだ。

 上本といえば、巧みなものまねで知られる。他の選手の特徴を実によくとらえ、センス抜群のデフォルメを加える。昨季限りで現役引退した新井貴浩氏ネタが得意で、かつては試合が中止になった際に雨の中で披露し、ベンチや客席を大いに盛り上げた。新井氏も大喜びだった。周りの期待を推し量り、かつそれに応える。サービス精神の塊のような男である。

 宮崎・日南キャンプでは、演出家として大きな役割を担った。初日の円陣で、ドラフト1位ルーキー小園の自己紹介にダメ出し。「田中選手からショートのポジションを奪えるように頑張ります」と大声で勝手に言い直して爆笑を誘い、堅い雰囲気を一気に和ませた。小園が伸び伸びと練習できるきっかけをつくったファインプレーだった。

 ただし、上本の本当の価値はプレーにおいて発揮される。本来は内野手だが17年オフから外野にも取り組み、誰が欠けても即座に代役を務められるようになった。代走のスペシャリストでもあり、どんな場面でも力を発揮できるよう準備を進める。「自分としてはしっかり準備しようとはしています。それが僕の仕事」と話す。

 面白いことをやるだけでは周囲は納得しない。ほかの誰でもない、上本がムードーメーカーであるから、カープは乗っていける。

写真=BBM

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