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楽天・銀次内野手 戻った理想のスイング/スタートダッシュに成功

 

守備でも貴重な働きを見せた


 ホームの歓声が心地良かった。4月4日の日本ハム戦(楽天生命パーク)。1点差に詰め寄られた6回裏だった。銀次が、一死走者なしから右翼への二塁打で出塁。打者一巡とし、再び回ってきた二死一、二塁の好機では左翼への二塁打。2本の二塁打で、この回一挙8点を呼び込んだ。

 3安打4打点の大暴れで、チームの5連勝に貢献。「体がすごくいい状態。いいトレーニングができて、理想のスイングができている」と納得の表情を浮かべた。

 意欲的に練習を積み重ねてきた成果を見せた。久米島キャンプ初日から、連日のように居残ってバットを振り続けた。早出特打をこなした日に、誰より遅くまで居残った日も珍しくない。振り込んだ量はチーム随一だ。

 シーズンが始まっても練習量は落とさない。4月6、7日のオリックス戦(京セラドーム)前には早出特打。トスバッティングでは、ワンバウンドのボールを打ち続けた。あらゆるボールに対応するため10年近く続ける練習法だ。「スコアボードにHが点灯したら勝ちですから」。結果を残すため、量だけでなく質にもこだわってきた。

 7日の試合では、9回に2人のベンチ入り捕手を使い果たし、プロ14年目で初めて一軍でマスクをかぶった。すると、松井裕樹ら3人の投手を相手に4回を1安打無失点。チームとして今季初めて盗塁を刺す大奮闘で、12回引き分けに持ち込んだ。初めて主将を務める男が、開幕戦から存在感を発揮し続けている。

写真=BBM
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