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ヤクルト・青木宣親外野手 躍動する37歳のベテラン/スタートダッシュに成功

 

とにかく優勝だけを見据える


 日米通算16年目のシーズンも、いい形で開幕した。青木宣親がチームを引っ張る活躍を見せている。4月6日の中日戦(神宮)の延長12回。体調面を考慮して先発出場を回避していたベテランが代打で登場し、左翼席へのサヨナラ本塁打を放ち、土壇場で勝利を呼び込んだ。

「狙っていました。狙っていたとはいえ、本当に打てるとはね。めちゃくちゃうれしいです」

 若手選手のように喜びを爆発させた。日本球界復帰2年目も順調に調整を進め、3月29日の阪神との開幕戦(京セラドーム)には「二番・中堅」で先発出場。勝利こそならなかったが、5打数4安打と健在ぶりを見せつけた。4月21日現在でチーム2位の打率.313を記録しており、4年ぶりのV奪回に向けていいスタートを切ったと言える。

 オフは上田剛史西浦直亨、2年目の宮本丈村上宗隆を連れ、アメリカ・ロサンゼルスで自主トレーニングを行った。1月に37歳を迎えた青木は「基本的には体をしっかり動かせるように、野球の技術にうまく結びつけられるように。フィジカルを重点的に鍛えています」と肉体を強化。また、後輩に考え方や技術を伝授する一方で、「体力は全然負けていない。たぶん自分が一番やれているかもしれない」と充実した日々を過ごした。

「とにかく優勝です」と力強く口にする青木。坂口智隆が死球による左手親指骨折で離脱する中、強力打線の中心人物としてさらなる期待がかかる。

写真=BBM
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