
昨季11勝を挙げた投球を早く一軍で見せたい
開幕先発ローテーションに当確ランプが灯っていた6投手から
榎田大樹、
内海哲也、
松本航と離脱者が出る非常事態での開幕となった。中でも痛恨だったのが榎田だ。貴重な左腕。さらに、昨季チーム3位の11勝をマークし、今季も同等の勝ち星が計算されている存在だ。
左上腕三頭筋の張りで2月28日からチームを離れたが、当初は「やろうと思えばやれなくはないが、初めての個所なので大事をとって」と本人も軽傷を強調していたが、現在もまだ二軍調整中。予想以上に復帰に時間を要した印象がある。それでも、4月12日に二軍戦で実戦復帰を果たし、同17日には再び二軍で先発。4回2/3を投げ7失点だったが、「状態は悪くない。もちろん課題はありますが、2分割して攻めていく中でのラインの出し方は間違ってなかった」と、一軍復帰へ向け、感覚の手応えを口にする。
一軍の試合は可能な限りチェック。その中で、「当然、申し訳ない部分はありますが、先発陣が大崩れしているとも思ってない。抜擢された生え抜きの本田(圭佑)が初勝利を挙げたり、チームにとっていいこともあった。逆に言えば僕にとっては、(離脱は)もう一度自分をしっかりと見つめ直せる時間にもなった。もう33歳。何かをしなければいけない年だと思っているので、やるべきことを考えられた」と焦ることなく調整に集中できている。
「チームは変わっている。今年の戦い方の中で、僕が求められる部分で入っていければと思います」
いよいよ、復帰へのカウントダウンが始まった。
写真=BBM