週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

DeNA・山崎康晃 2年連続タイトルへまずまずの発進/守護神たちの序盤戦

 

今年もベイスターズのクローザーとして君臨。5月2日時点で、1勝1敗4セーブ、防御率0.79と安定している


 開幕当初は好スタートを切りながら、4月にまさかの大型連敗を喫したDeNA。今季も守護神を任されている山崎康晃には出番のない日が続いた。実績十分な実力者でもシーズンが移れば、出だしからつまずくケースも多いのがプロの世界の怖いところだ。それだけにプロ入り以来、クローザーの重責を担い続けているこの男はもっと評価されるべきなのだろう。

 リーグ最強のブルペン陣と目されながら、開幕からパットン三上朋也らに不安定な投球が続いたことが春の誤算となっている。山崎も4月25日の阪神戦(横浜)で、連敗ストップまであと一人と迫りながら逆転3ランを浴び負け投手となったが、その後は無失点が続く。

 プロ5年目。史上15人目の通算150セーブは早くも今季中の到達が確実視される。安定した活躍する源について、オフの自主トレーニングに誘われて同行した2年目捕手の山本祐大は明かす。「あれだけの成績を残していても、いつも『危機感を持っている』と話されていたのが印象的でした」。

 試合で投じる場面は少ないが、毎年キャンプでは新たな球種に取り組む。昨年はカーブ、今季はカットボールをオープン戦で試した。捕手の嶺井博希は「直球は年々良くなっている」と言う。安定した投球は、見せない努力が生み出している。
写真=小山真司
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング