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オリックス・後藤駿太 最速149キロの強肩を武器に/守備職人のプライド

 

俊足を生かした広い守備範囲と強肩を生かした守備力は球団随一。


 右翼から矢のような送球が飛んできた。4月13日の西武戦(メットライフ)で魅せた。

 1点リードの2回一死一、二塁で西武・栗山が右前適時打を放ち、一走の外崎が三進を狙ったが、右翼からの鋭い送球で阻止。ピンチ拡大を防ぎ、この後に打線が10点を奪って快勝。自身も4安打と攻守に暴れ回った。

「(外崎が)二塁を回って速度を緩めているのが見えたので、ストライク送球をすればアウトにできると思ってトライしました」と持ち味のレーザービームを発揮した。

 4月7日の楽天戦(京セラドーム)でも同点の10回二死二塁から右前打を捕球し、本塁で走者をタッチアウトに。貴重な場面での活躍が目立ち、5月1日時点で外野手の捕殺数は12球団2位の3回とトップを狙える位置につけた。

「ライトにいるのが大きい。守備で球界を代表する選手はライトが多いと思う。センターよりもおのずと捕殺は増えていく」と他球団にとっては脅威だ。

 気分転換で試合前にマウンドで投球をすれば、周囲も「速っ」と驚く速球を投げ込む。高校時代は最速149キロを記録したこともあり、「今でも投手に転向するとなったら145キロは出せますよ。制球はダメですけど。肩が売りなんで」と笑う。

 今季はスタメン出場と途中出場を繰り返しているが「どちらで出ても力を出す準備ができている」と自信をのぞかせる。西村監督も「欠かせない」と信頼する名手が相手に得点を与えない。

写真=佐藤真一
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