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日本ハム・清水優心 正捕手の座は渡さない/本領発揮はこれからだ!

 

戦列復帰した清水


 正捕手筆頭候補がようやく一軍の舞台に帰ってきた。清水優心が4月27日のソフトバンク戦(札幌ドーム)から戦列復帰した。昨オフは腰のヘルニアを患い、春季キャンプ直前の1月23日に手術。今季はリハビリから始まっていた。「出遅れた分、しっかり準備してきたつもり。やれることをやれればと思います」。チームのムードメーカーでもある元気印の2019年シーズンが約1カ月遅れで開幕した。

 5月3日の西武戦(メットライフ)では復帰後初のヒーローにもなった。2回一死満塁の場面で放った先制打が決勝点に。打線に火を付け、今季初の先発全員安打で2ケタ得点を誘発するなど早くも存在感を示した。この日は両親も球場に駆けつけて声援を送っていた。試合後のヒーローインタビューでは「出遅れた分、チームにも親にもしっかり恩返しできたらと思います」。引き締まった表情に巻き返しの覚悟を伺わせた。

 4月中旬に実戦復帰したが、二軍戦ではフルイニング出場までは至らなかった。それでも一軍に呼んだ栗山監督は勝率5割をキープする中でチームに勢いをもたらす存在として昇格を決断した。「万全に試合数をこなしていないけど、何とか集中してやってくれている」と目を細める。強肩とパンチ力のある打撃記面でも確実に戦力アップとなっている。

 地道なリハビリメニューも必死に耐えて乗り越えた。精神的にもたくましくなった背番号10が、ここから本領を発揮する。

写真=BBM
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