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巨人・岡本和真内野手 このまま終わるはずがない/本領発揮はこれからだ!

 

昨季は3割、30本塁打、100打点を史上最年少で達成した巨人岡本和真


 開幕から好調をキープしてきた巨人打線の波に、乗り切れていない。昨季、大ブレークした23歳の若き四番・岡本和真が苦しんでいる。

 4月4日の阪神戦(東京ドーム)で1試合2本塁打をマークするなど、開幕当初は好調だったが、5月16日時点で打率.250、チーム2位の8本塁打、同3位の24打点。史上最年少で打率3割、30本塁打、100打点を達成した昨季の活躍があるだけに、本人も現在の成績には満足はしていない。「自分の思うようなスイングができていない」。絶好調の坂本勇人、新加入の丸佳浩ら存在感のある打者にスポットライトを譲る日も多い。

 注目をさらったのは5月2日の中日戦(東京ドーム)。1点を追う5回二死一、二塁でロメロの153キロの直球を高く打ち上げ、高さ約61メートルの天井に直撃。跳ね返った打球は三遊間に落下。球場中がどよめいたラッキーな一打は、反撃の呼び水となった。過去に球団OBの松井秀喜氏や、チームメートの阿部慎之助らが放ってきた“天井打”は、あらためて岡本のパワーを印象づけるものとなった。

 大ブレークによって多忙となったオフの間も、「1年だけ(の活躍)だったと言われるのが一番イヤです。この先、この成績を続けないと意味がない。チームで優勝、日本一に向けて、もっと勝負どころで打てるように取り組んでいきたい」と言い続け、下半身の筋力トレーニングなど今季へ向けてレベルアップを図ってきた。

 このまま終わるはずはない。未来を担う和製四番の大爆発を、誰もが待ち望んでいる。

写真=BBM
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