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西武・外崎修汰 打撃は上向き! アップルパンチを連発だ!!/本領発揮はこれからだ!

 

5月15日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)、9回に逆転2ランを放った外崎はベンチ前で山川と抱き合って喜んだ


 昨季、レギュラーとして119試合に出場し、130安打、67打点、18本塁打、打率.287、25盗塁とキャリアハイの成績を挙げてリーグ優勝に大きく貢献した万能選手が、シーズン当初から不振に苦しんでいた。5月11日現在で打率.198。「苦しいと思うよ」と、辻発彦監督も悩める愛弟子の心中を痛いほど感じていた。

 開幕から状態は悪くはなかったが、結果が出ないことで焦りが生じた。

「率を上げたくて体が突っ込んだり、早くボールを見たいから開いたりと、全部悪いほうへとつながっていた」

 また、バットのヘッドが内側に入り気味だったことから、「それだと遠回りをするのではないか」と考え、「“コンパクトに”を意識してバットを体の近いところを通そうとした」。だが、「かえってそれが、遠回りをさせる原因になっていた」と赤田将吾打撃コーチから助言を受け、改善を目指した。

 それでも、同コーチは「打ち方や打席内容は言うほど悪くはない」。チームトップの犠打を決めており、「チームへの貢献の仕方はいろいろある。打てないにしても、四球1個取る、バント1個決めるなどからやっていけばいい。で、調子が上がってきたときに仕事をしてくれればいい」と、不調下でもしっかりとチームに貢献していることを評価していた。

 今季は新たに二塁手として起用が続いている。5月9日、今季初めてスタメンを外れたが、「あいつはレギュラー」と指揮官は断言。だから「自分で乗り越えることが大事」と期待していたが、5月14日のソフトバンク戦(北九州)で1本塁打を含む3安打。翌日の同カード(ヤフオクドーム)では9回に逆転2ランを放つなど、打撃の状態は上がってきただけに、今後に大いに期待が持てる。

写真=湯浅芳昭
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