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巨人・S.マシソン投手 彼こそが救世主/わがチームの速球王

 

実戦復帰後、一軍昇格に向けて登板を重ねる巨人のS.マシソン


 長年、チームのブルペンを支えてきたS.マシソンは、昨夏から今春にかけて、激動の時期を過ごした。

「一時期は『野球どころではない』というところから戻ってくるのは大変でした。特に年明けのころは、もうユニフォームを着られないんじゃないかとも考えました」

 昨年8月に左ヒザのクリーニング手術を受け、リハビリに励んでいた矢先、原因不明の体調不良に襲われた。同11月ごろから症状が悪化し始め、40度の高熱が2カ月近く続いた。医師からはガンの可能性があることを告げられ、昨年末に検査のための手術も受けた。その後、感染症の「エーリキア症」に罹患(りかん)していたことが明らかになり、治療を受けてきた。

 今春のキャンプには参加せず、3月1日に来日。その後は復帰に向けてファームでじっくりとリハビリに取り組んできた。一時は93キロまで落ちた体重も、登録の104キロまで回復した。

 順調に段階を踏み、5月15日のイースタン・DeNA戦(ジャイアンツ球場)で実戦復帰(写真)。1回4安打3失点だったが、ついに試合のマウンドにたどり着いた。その後は5月30日までにさらに3試合に登板し、150キロ台の力強い速球も戻ってきた。

「状態はいいので、これから上げていかないといけない」と、ここから一軍復帰へ加速する。新クローザーのR.クックが右ヒジ違和感で離脱し、一軍の台所事情は苦しい。チームを救えるのは、マシソンの快速球だ。

写真=BBM
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