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西武・本田圭佑 勝負どころで内角を投げ切る投球を/交流戦のキーマン

 

今季、プロ初勝利を挙げるなど成長を見せている本田


 昨季最多勝に輝いた多和田真三郎が成績不振のため5月26日に二軍降格。チームにとって痛恨だが、その一方で今季、一皮むけつつあるのが4年目の本田圭佑だ。昨季まで試行錯誤を重ねたフォームも固まり、球質が向上。4月4日のロッテ戦(メットライフ)ではプロ初勝利を挙げた。

 その後も自慢のチェンジアップを織り交ぜる投球で6月11日現在、5試合に先発し、2勝2敗の成績だ。チーム事情により、5月19日に登録抹消となったが、状態が悪いことが二軍降格の要因ではない。6連戦が続く交流戦では、間違いなく出番が回ってくる。

 もちろん、本人もそのつもりだ。「何も変わらずに上がっても、打線の援護があれば勝てるかもしれないぐらいの投手。それじゃダメ。しっかりレベルアップして戻れるかが大事」と二軍で鍛錬を積んでいる。一軍で痛感した「追い込んでからやピンチの場面など、勝負どころでインコースの真っすぐ、変化球をしっかりと投げ切れるかどうか」を課題に、「ファームの打者とは思わず、一軍の打者と想定すること。その上で、打ち取るというよりも、しっかりと投げ切れるかどうか」に取り組んできた。

 5月29日のイースタン・楽天戦(西武第二)では、その課題をしっかりとクリアし、見事に初完封勝利。一軍再昇格へ向け、猛アピールに成功した。一軍でも同様に勝負どころでしっかりとインコースに投げ切れるか。それこそが、本田自身が辻発彦監督の信頼を勝ち取るカギでもあり、チームの交流戦での成績を大きく左右するに違いない。

写真=BBM
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