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楽天・銀次 雪辱に燃えるキャプテン/交流戦のキーマン

 

調子は上向き


 今シーズンは主将としてもチームを引っ張る銀次。リーグ屈指のバットマンだが、少なくともこの数年、データ上は苦手にしているものがある。何を隠そう交流戦だ。

 2016年は不振にあえぎ、交流戦中に二軍落ち。翌17年は全18試合に出場も、打率.233。18年は全18試合に出場して打率.234に終わった。

 17年シーズンが打率.293、昨季が打率.276だったことを考えると、低空飛行に終わったと言わざるを得ない。

 ただ本人に、苦手意識はないという。「そんなに打ってですか? でも、苦手だとか思ってないです」とキッパリ言い切った。

 それよりも鮮明に覚えているのは昨年に味わった屈辱だ。交流戦でチームは6勝12敗。最下位に終わった。「悔しかった。今年はきっちりリベンジしたい」と誰より闘志を燃やす。

 状態は上向きだ。4月は月間打率.222と苦しんでいたが、同下旬からフォームを微調整。わずかに始動のタイミングを早めるなどの工夫を施して調子を取り戻すと、5月には2度の1試合5安打をマークした。

 平石洋介監督は「しばらく状態が上がらないときもあったが、ものすごく良くなっている。しっかり打つ準備に入っている。球も長く見られている」と期待を込める。

「見ていてください。今年は打ちますよ」と力強く誓った銀次。とにかく明るいキャプテンが、これまでのうっぷんを晴らすか。

写真=BBM
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