昨年の交流戦は松山竜平がチームをけん引した。59打数22安打11打点の打率.373。何より4本の本塁打で、ファンをスカッとさせた。
5月30日の
西武戦(マツダ
広島)では平井から逆転2ランを放った。6月1日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では涌井から先制ソロを右翼席にたたき込んだ。6月9日の
楽天戦(マツダ広島)では7回、則本から逆転決勝2ランを放っている。6月14日の
オリックス戦(京セラドーム)では中越えにソロアーチを懸け、続く新井の2者連続本塁打を呼び込んだ。
松山にとって、交流戦は書き入れ時だ。13年は打率.429、打点14、本塁打3。3発のうちの1本は6月18日の
日本ハム戦(マツダ広島)、大谷(現エンゼルス)からで、大谷にとってはプロ初被弾だった。「打った瞬間、いい手応えだった。あまり真っすぐの速さを感じなかった」と話している。15年5月31日のオリックス戦(京セラドーム)では佐藤達から決勝のソロアーチを放っている。
今季は打撃不振に苦しんだ。本来は理にかなった打撃フォームで鋭い打球を飛ばすが、自分の打撃を見失った。代打出場した4月20日の
DeNA戦(マツダ広島)では、平田からヘルメットの右側頭部部分に死球を受け、担架で退場。脳振とう特別措置が適用される形で出場選手登録を抹消された。復帰後も出番は限られている。
開幕前は「僕が一塁をきっちり守れればいいんでしょう」と言っていた松山。交流戦を巻き返しのきっかけにしたい。
写真=BBM