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日本ハム・マルティネス 復帰が待たれる助っ人右腕/負傷組の現状

 

戦列復帰に向けて調整を続けるマルティネス


 昨シーズン来日1年目で10勝を挙げたマルティネスは5月22日にキャッチボールを再開させた。「思っていたよりも強さが戻ってきている」。久しぶりの感触に笑みを浮かべた。 

 開幕前に調整登板したイースタンのヤクルト戦(鎌ケ谷)での登板中に右腕に違和感を覚え、都内の病院で右前腕屈筋損傷と診断された。以降はリハビリ生活を送っている。4月には一時的にアメリカへ帰国した。自宅のあるフロリダに滞在しながら、負傷箇所周辺の筋力強化や可動域を広げるためのトレーニングを実施。「この時期に自宅にいることは10年ぶりくらいだったので新鮮だった」とモヤモヤしていた心もリフレッシュさせて5月上旬に再来日した。

 アメリカで行っていたリハビリを継続しながら再来日から約2週間後にキャッチボール再開までこぎ着けた。現状は投げる距離や強度を徐々に上げながら、ブルペン入りを目指している状況だ。再発だけは避けるように慎重に段階を踏んでいる。「腕以外の体調は万全」という状態だけに、もどかしさを押し殺しながら日々を過ごしている。

 6月中に実戦復帰できたとしても、約3カ月間のブランクができた。実戦勘を取り戻し、投げるスタミナを回復させることを考えれば本格的に一軍に戻ってくるのは後半戦と見られる。現状は万全のコンディションを整え、そして大きな力も蓄えながら牙を研いでいる。混パの勝負どころで真価を発揮するために──。

写真=BBM
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