経過観察のため、アメリカに一時帰国中のサファテ
今季中の完全復活に向けてもがいている。6月4日。昨春に右股関節の手術を受けリハビリ中のD.サファテが、アメリカでの執刀医による患部の経過観察のため一時帰国した。5月中旬に本格的なブルペン投球を再開して、順調なら同下旬に二軍戦で実戦復帰するプランもあったが、状態が上がらず登板を回避。診断次第では現地にとどまりリハビリを行う可能性が高く、再来日は未定だ。
それでも名球会入りの条件である250セーブまで残り16セーブに迫る右腕は、あくまで前向きな帰国だと強調する。「一時帰国というとマイナスなイメージだけど、今季中に一軍に戻るための最善策。(回復を)加速させるために必要なこと」。昨春に手術を受けアメリカでリハビリを続け、今春キャンプ中の2月10日に来日。3月13日の
巨人とのオープン戦(ヤフオクドーム)で、約11カ月ぶりに実戦復帰を果たした。
だが、オープン戦3試合に登板するも状態が上がらなかったことで、首脳陣と話し合い期限を決めずに調整することが決定。筑後のファーム施設では「中途半端には戻れない」と下半身のトレーニングやネットスローを地道に継続し、5月からはブルペン投球を再開したが、その後思うように行かず一時帰国を決断した。
2017年にプロ野球記録のシーズン54セーブをマークするなど、15年から3年連続のセーブ王に輝いた絶対的守護神は「早く復帰し、チームを助けたい」と、必ず今季中にマウンドへ戻るつもりだ。
写真=湯浅芳昭