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ロッテ・田村龍弘 リハビリ中も配球のイメージトレーニングは欠かさない/負傷組の現状

 

昨季は全試合出場を果たした田村だが今季は故障離脱を強いられている


 5月11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)だった。6回無死一塁、内野安打で一塁に駆け込んだ際、一塁・内川聖一との接触を避けようと回り込んでスライディングした田村龍弘は右太もも裏を痛めた。翌12日に福岡市内の病院で検査した結果は右太もも裏筋損傷。「筋膜炎のような症状でそんなに長くはない」と当初、井口資仁監督は短期間での復帰を示唆していたが、帰京して受けた再検査の結果は肉離れだった。

 リハビリ中は「少しずつ、よくなってきた。まだ全力では走ることはできないので、メドは全然分からないけど、交流戦中には一軍に戻りたい」と話していたが、打って走る以外の捕手の動作については「影響はないと思う」と、完治が必要ではない部分もある。

 だからこそ、リハビリ中も試合感を失わないために「戻ったときに足を引っ張らないようにしたい」と、一軍の試合を映像で見ることは日課だった。離脱するまでの35試合のうち28試合でスタメンマスクを任されてきた正捕手は日々、頭の中で配球を考え続けてきた。

 治療だけではなく、可能な限りのケアに努めてきたことも回復を早めている。「休日は基本的に外に出ないようにしています。だから犬の散歩にも行けていない。犬には申し訳ないですけど(笑)」。すべては1日でも早く、ZOZOマリンのグラウンドに復帰するためだった。

 そして6月14日の中日戦でついに復帰。先発マスクをかぶり、ZOZOマリンの舞台に戻ってきた。頼もしい扇の要が、投手陣を再びリードしていく。

写真=BBM
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