高橋昂也は2月14日、左ヒジ関節内側側副靱帯(じんたい)再建術と尺骨神経剝離術を受けた。昨秋からヒジの違和感が強くなり、さまざまな治療法を探ったが思うような効果が得られなかった。春季キャンプを三軍でスタート。トレーナーと相談しながら様子を見ていたが、将来を考え手術に踏み切った。
一般的には故障前と同レベルの投球まで術後1年半を要すると言われる。2カ月をかけてヒジの可動域を広げ、普段の生活に支障がなくなった後、ウエート・トレーニングを開始。そこからトレーニングの強度を上げ、少しずつ投球練習を行う。高橋昂のケースは術後1カ月でギプスが外れており、段階を踏んで復帰への道を歩む。
5月4日、
広島の平和大通りで開かれた「ひろしまフラワーフェスティバル」に若手選手の一員として参加した。玉入れのコーナーでは、5メートルほど離れた高さ1メートルほどのかごに向かって軽い下手投げで「玉」を投げてみせた。会場のファンに向かって「しっかり今年はリハビリをして、来年にしっかりと一軍で活躍できるように頑張っていきます」と決意表明した。
励みになる存在がある。2016年秋のドラフトで同期入団の床田だ。17年に同様の手術を受け、長いリハビリを経て復活。今季は開幕からローテーションに欠かせない左腕として活躍している。床田のアドバイスを信じ、トレーニングにも前向きに取り組んでいく。
写真=BBM