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阪神・小野泰己投手 完全復活はもうそこまで/負傷組の現状

 

交流戦から一軍に戻り現在は中継ぎとして活躍中の小野


 右ヒジの違和感に見舞われた小野泰己が復調してきた。現在は球数制限を考慮しながら実戦で投げるまで仕上がり、6月5日に一軍登録となり、2試合で中継ぎ登板を果たしている。

 それ以前の6月2日、ウエスタン・リーグ対ソフトバンク戦(甲子園)に先発し、7回を3安打2失点で勝ち星までつけた。「久しぶりという感じはないし、甲子園は投げやすい」と語った小野の明るい表情が順調な調整を証明していた。

 今年2月17日の日本ハムとの練習試合で、右ヒジに異状を呈して緊急降板。その後はリハビリを続けてきた。ノースローの間は走り込みで下半身を強化。別メニュー調整からスローイングプログラムも慎重に進められた。

 昨シーズンは開幕から先発ローテーション入り。23試合に登板し7勝7敗で3年目のステップアップが見込まれていた。先が見通せるまで回復してきた小野は「感触は良い。強い球を意識して投げている」と完全復活までのシナリオを視野に入れる。

 矢野監督になった一軍は投手陣にも若い芽が占める。本人に焦りがないはずはないだろうが急がば回れで完全なるカムバックを見据える。平田二軍監督は「ストレートの走りも投げるたびに良くなっていた。投球の精度も上がってきた」と評価を上げ、昇格となった。

 球速150キロ超の直球にスライダーのキレも取り戻しつつある小野。まずは中継ぎでしっかりと実績を残し、後半戦で先発陣の競争の輪に加わる日も近い。
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