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ヤクルト・梅野雄吾 信頼される投手へ/ユーティリティープレーヤー

 


 高卒3年目右腕が、期待以上の働きをしている。一時期、9回のマウンドに立っていたのは梅野雄吾だ。今季、初めて開幕一軍を勝ち取り「引き締まる思いです」と口にしていた右腕は、6月23日現在で31試合に登板し、12ホールド4セーブ、防御率4.60の成績を残している。

 開幕直後はセットアッパーとして、近藤一樹石山泰稚につなぐ役割を任されることが多かった。だが、5月6日に守護神の石山が上半身のコンディション不良のため、出場選手登録を外れると、代役として抑えに転向。同日の阪神戦(神宮)で2点差の9回に登板し、1回無安打無失点に抑えた。

「素直にうれしいです。グラウンドでみんなとハイタッチができて、すごく気持ちよかった」

 しっかりとした成長曲線を描いている。2017年に九産大九産高からドラフト3位で入団。2年目の昨季は29試合に登板し、10ホールドを挙げるなど経験を積んだ。今年3月には侍ジャパンに選出され、メキシコとの強化試合に登板。他球団の選手と交流し、多くを学んだ。

 5月11日の巨人戦(東京ドーム)では9回に1点を失ったが、「いい場面で投げさせてもらってしびれた。いい経験をさせてもらっています」。チームが1970年以来、49年ぶりに16連敗する中でも必死に腕を振り続けた梅野。6月2日には石山が一軍復帰し、その後、クローザーに戻った。救援失敗もあるが、貴重な経験を重ねている。

写真=BBM
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