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中日・福田永将 和製大砲の意外な一面/ユーティリティープレーヤー

 

長打に加え、守備のバックアップとしても期待されている福田


 5月24日のヤクルト戦(神宮)で右手首を痛め、同27日に出場選手登録を抹消された福田永将。和製大砲と言われる男が、6月11日のオリックス戦(京セラドーム)から復帰した。『六番・DH』。パ・リーグ主催試合のため、指名打者でスタメンに名を連ねた。強打のイメージが強いため、ファンもDHに違和感はないだろう。だが、意外にもユーティリティーな一面も兼ね備えている。

 今季の主戦場は左翼。昨シーズン二塁で規定打席に達した高橋が三塁へと戻り、三塁で規定打席に到達した福田は、オープン戦期間中に左翼へと移った。開幕時はアルモンテが左翼のスタメンに名を連ねていたため、出場機会は限られていた。それでも助っ人の調子が上がらず、外国人枠の問題もあり二軍落ちすると、左翼でのスタメン出場も増えた。「三塁へのこだわりはある」と口にする一方で、左翼でも「守備には全然気を使っていない」とキッパリ。

 プロ入り時は捕手で入団。その後、内野へと転向したが、実はバッグの中には内野用、外野用グラブのほかにもキャッチャーミットが常に入っている。実際、昨シーズン途中にチームが捕手2人体制になると、「もしものときは頼むぞ」と首脳陣から言われた。

 今季は左翼以外にも、三塁で1試合スタメン出場している。試合途中には、ビシエドに代わって一塁の守備にも就くことも。そして緊急時には捕手もできるという、隠れユーティリティープレーヤーだ。長所の打撃以外にも、チームの支えとなっている。

写真=BBM
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