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DeNA・神里和毅 打撃面で進化した韋駄天/足で魅せる

 

交流戦を終えた時点での盗塁数は9。他球団の警戒網をくぐり抜け、数字を伸ばしていきたい


「一番・中堅手」のポジションを完全に手中に収めたと言っていい。神里和毅はオープン戦終盤の不調でルーキーイヤーに続く開幕戦スタメンこそ逃したが、すぐに存在感を発揮して定位置を再奪取。一時はセ・リーグの打率トップに立つほどの活躍で、5月8日の巨人戦(新潟)からはトップバッターの座を渡さずにいる。

 50メートル走は5秒8。幼少期には追いかけられた犬を振り切ったという逸話を残し、1年目の昨季もチーム2位の15盗塁をマークした韋駄天は、今季は打撃面で目覚ましい成長を見せている。4、5月はともに打率3割近くをマーク。6月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)ではあと一歩でサイクル安打こそ逃したものの、今季2度目の4安打を記録した。

 坪井智哉打撃コーチが目を見張ったのは同15日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)だ。チームは初対戦のサブマリン、高橋礼の独特の球道に苦戦し、7回まで4安打に抑えられた。そのうち3本は神里が放った。試合前まで高橋は対右打者と比べ、左打者には被打率1割台前半と不利なデータが並んでいた。その中でも神里は内角速球、外角に沈む変化球と巧みなバットさばきで対応。左前、中前、右前と広角に打ち分けた。

 坪井智哉コーチは「変化球に泳がされながらも、バットの面を返さずに拾う。あれこそ彼の今年の技術の一番の成長」と言う。初対戦の投手が多かった交流戦でも打率3割以上をマーク。自慢の足を生かす機会も増えてくるはずだ。

写真=大賀章好

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