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日本ハム・有原航平 進化した投球術でエース復権へ/前半戦MVP

 

ケガ人続出の先発陣をけん引する有原


 持っているポテンシャルからすれば、有原航平が前半戦に残した数字はさほど驚くことはない。チームトップの8勝、防御率2.40(7月10日現在)。2014年のドラフトで4球団が競合した逸材の才能が花開こうとしている。

 昨シーズンまでとの違いは心に余裕があることだ。マウンド上で思うようにいかないときにイラつくことが多かったが、今シーズンはほぼなくなった。ベンチでは今シーズン限りで現役引退する田中賢介と会話をしながら反省と次の回への準備を行う。大ベテランが「メンタルコーチ」となり、発揮できずにいた能力を引き出せるようになった。

 投球術も進化した。大きなポイントは右打者の懐をえぐるツーシーム。特に強打者には、今シーズン最初の対戦時に早い段階で内角を攻めた。強くキレのある1球を布石として踏み込ませず、外へ逃げるスライダーやフォークで仕留めるパターンができた。

 左打者へはチェンジアップを有効的に使っている。変化球は多彩だが、すべては抜群の直球があってこそ。勝負どころでは自慢の150キロ台中盤の重いストレートを解禁。ギアが2段、3段あるだけにピンチを招いても力でねじ伏せる強さがある。

 開幕から先発ローテを守り、波に乗りきれないチームを何度も救って上位戦線に踏みとどまらせてきた。上沢が故障離脱した今、さらに後半戦はフル回転が求められる。高い期待が寄せられるが、それに応えるだけの力は持っている。

写真=BBM

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