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ソフトバンク・A.デスパイネ デスパの季節、到来デス!/夏男の季節

 

「さすが四番!」のひと振りでチームを勢いづけるデスパイネ


 暑さを歓迎するように、キューバ出身の主砲が調子を上げてきた。福岡県内でも気温が30度を超えた地点もあった6月6日の中日戦。「ルーフオープンデー」として屋根が開き普段より気温の高くなったヤフオクドームで、A.デスパイネが豪快な一発を放った。2点リードの3回に、山井の高めのフォークを振り抜き左中間席へ。「良い状態でスイングができている」。2試合連発となる17号ソロで交流戦最初のカードでチームを3連勝に導いた。

 まだ肌寒い開幕直後は今季も本調子ではなかった。3、4月の打率は.224で3本塁打。だが桜も散り気温が上昇してきた5月の月間打率は.366、11本塁打。シーズン打率が.238だった昨季も、最も気温の高い8月に打率.349と打ちまくり、最大で11.5ゲーム差をつけられていた首位・西武猛追に貢献。シーズン終盤まで優勝争いを演じた立役者の一人となった。「自分にとっては一番良い季節」と夏が大好きだ。

 移籍3年目の今季は、開幕直後から柳田が長期離脱している中で、まさに主砲として打線をけん引している。交流戦ラストカードとなった巨人3連戦(東京ドーム)の初戦(6月21日)では、1点を追う6回の二死から同じくキューバ出身のグラシアルとともに連打をマーク。好投を続けていたメルセデスを降板させ、この回の逆転につなげた。巨人に勝ち越したチームは交流戦8度目のV。勝負の夏場に打ちまくり、2年ぶりのリーグ優勝にも貢献する。

写真=湯浅芳昭
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