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オリックス・モヤ 低調な打線の起爆剤/後半戦のキーマン

 

7月21日の西武戦(メットライフ)では先制2ランを含む猛打賞と当たりが出始めた。得点力向上は背番号1がカギを握る


 新加入したモヤが後半戦のカギを握る。ドミニカ出身の27歳は今季途中に中日からトレード移籍。6月30日に発表され、7月3日には早くも新天地でド派手なデビューを飾った。

 ロッテ戦(京セラドーム)に「六番・一塁」で先発出場すると、第1打席で右越えの1号ソロ。本拠地のファンの前で鮮烈な印象を残し、「バファローズに移籍してきて初めての打席で本塁打を打つことができてうれしいよ!」と声を弾ませた。

 長打力不足に悩む打線において期待が高まる。来日2年目のモヤは中日では外国人枠の関係で開幕から主に二軍暮らしが続いていた。

 それでもウエスタン・リーグトップの打率.315、12本塁打、36打点と打撃好調。出場機会を求めるモヤに中日も親心を見せ、金銭トレードが成立した。

 チームはいずれもリーグワーストの打率、本塁打、得点(7月22日時点)。新外国人のメネセスはドーピング違反で退団、3年目のロメロは故障がちと長距離砲の補強が急務だった。

 6月に就任したばかりの福良淳一GMは「モヤの打力は非常に魅力がある。今のうちには必要な戦力になる」と期待を口にした。

 本塁打王3度のブライアント級の活躍が期待される。通算259本塁打の助っ人は1988年6月に中日から近鉄に金銭トレードで移籍し、74試合で34本塁打と才能を開花させた。左打ちで出場機会を求めて移籍したこともモヤと重なり最下位のチームの起爆剤として期待がかかる。

写真=BBM
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