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DeNA・筒香嘉智外野手 主砲のバットで巻き返しへ/後半戦のキーマン

 

プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「後半戦のキーマン」です。

DeNA・筒香嘉智外野手


出塁率の高さを考慮され、後半戦からは二番に座る筒香嘉智


 不本意な気持ちは誰より、筒香嘉智が抱えているだろう。前半戦は78試合で打率.284、17本塁打、43打点。数字を見れば上々でも、それだけでは満足されない水準の選手になってしまった。「僕も優勝したい。一人ひとりが100%の力を出せば、必ず優勝できる。ベイスターズのために、身を削ってでも全力で頑張りたい」。

 節目のプロ10年目、DeNAの主将に就いて5年目。スタートは文句なしだった。横浜スタジアムに中日を迎えた3月29日の開幕戦。ともに無得点の7回二死満塁で中前へ2点適時打を放った。8回は右翼席へダメ押しの1号3ラン。2安打5打点と有言実行の仕事を果たし、ホーム開幕戦では8年ぶりの白星を運んだ。

 常に進化を求めるプロフェッショナル。打撃フォームも改善を続け、開幕10試合で4本塁打と勢いに乗った。ところが、4月13日の広島戦(横浜)で床田寛樹から右ヒジに死球。3試合の欠場を余儀なくされた。5月までに11発は見事だったが、そこから急降下。6月の打率が.233、7月は13試合で.293と盛り返してきたが、得点圏打率は.246と苦戦する。

 しかし、厳しい数字ばかりではなく、セ・リーグ3位の59四球、出塁率.414、併殺打0と目立たない形でも貢献、後半戦からは二番に座る。今オフにはポスティングでメジャー挑戦の可能性もある背番号25。Aクラス入り、そして首位・巨人追撃へ、ここからの大まくりに注目だ。
写真=榎本郁也
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