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西武・増田達至 チームの看板を背負って立つ守護神/あのドライチは今──

 

今季は7月29日現在、41試合に投げ、3勝1敗13セーブ、防御率1.97をマーク


 プロ入りして早7年目を迎えた増田達至。1、2年目こそ、春先の調整法に苦労したが、3年目からは中継ぎの主軸としてフル稼働。4年目からは抑えを任され、チームの勝利に欠かせぬ存在となっている。

 その中で今季の安定感は群を抜く。開幕当初から「自分が思っているボールが行っている」と実感しており、その感覚、状態は後半戦に入っても変わらない。要因としては「下半身を先に着いてから、その勢いできれいに体が回る」という理想としているフォームがしっかりと具現できているからだと本人はとらえている。

 また、長年の経験から、「シーズン中、絶対に途中で状態が落ちるときも出てくるので、今年はどちらかというと、ケアよりも、どんどん鍛えるほうに重点を置いて、1年間戦える体を作ることを意識しています」と早い時期からリスクヘッジ。そうした意識の高さもまた、投球内容の充実を支えているに違いない。

 昨年から選手会長の大役も任命された。責任感、そしてチームメートへの心配りも増すばかりだ。今季から森が新たな正捕手となった。経験の浅い中、懸命に投手陣をリードする姿に心動かされるという。投手の制球ミスで痛打されたときでも、「僕のせいで打たれてすいません」と謝る責任感の強い若き正捕手のためにも、「友哉の要求にしっかり応えられる投手陣を作りたい」と強く決意する。

 2013年のドライチは、投手として、人として、その名に恥じない活躍で、立派にチームの看板を背負って立っている。

写真=BBM
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