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広島・今村猛 後半戦期待したいタフネス復活/あのドライチは今──

 



 3カ月遅れで、今村猛が一軍マウンドに上がった。マツダ広島で行われた7月3日のヤクルト戦。この日出場選手登録された背番号16が、4点ビハインドの9回に登場。青木、村上、中山を3者凡退に抑えた。ストレートの最速は146キロにとどまったが「いい緊張感で投げられた。どんなところでも投げるだけ。負けからでも、逆転できるように」と前向きに語った。

 キャンプは二軍スタートだった。年明けからハワイで自主トレを行い、みっちりと準備をしてきたが、オープン戦での登板はわずか2試合。2戦目、3月9日のDeNA戦(福山)で1回2安打1失点と打たれてからは、登板チャンスをもらえなくなった。ウエスタン・リーグ開幕後は二軍で登板を重ね、27試合で1勝3敗7セーブ、防御率4.05。決して満足のいく成績とはいえなかったが、故障で二軍落ちした中村恭と入れ替わる形で一軍昇格した。

 2010年入団のドラフト1位。2年目の11年から一軍戦力として活躍した。12年からはリリーフ一本。16年からの3年間は67試合、68試合、43試合に登板し、リーグ3連覇の原動力になった。17年は当初セットアッパーだったが、守護神・中崎が不調に陥ると代役に指名され、23セーブをマークした。

 大事な場面を任されるほど力を発揮するタフネス右腕。ピンチでも意気に感じて投げるのが持ち味だ。後半戦は再び、本来の投球でチームを支える。

写真=BBM
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